こんばんは!ばんぶーです。

久しぶりに飲み歩きイベントに参加してきたのでレポートしますね。

2/19(日) に佐賀市富士町で行われた、「古湯・熊の川温泉はしご酒 (2017)」です!

 

2013年以来4年ぶりの開催だそうです。

 

 

場所


イベント会場は、佐賀市富士町にある県内有数の温泉地、古湯・熊の川温泉。

県内の方はもちろんご存知かとは思いますが、こちら、武雄・嬉野温泉の歓楽街的な雰囲気とはまた一味違っていて。

山間の静かな場所に佇むしっとり系、大人な雰囲気の温泉街で、福岡市からも比較的近いことから、隠れた人気がある温泉地です。

 

風情があります。

 

 

はしご酒イベント概要


古湯温泉内の10の旅館や食事処が参加しているチケット制のイベントです。

各旅館を回って、選べる佐賀の日本酒1〜2杯とお酒に合う料理がいただけるというもの。

前売り券が2000円で4枚綴りだったので、1軒あたり500円で旅館の料理とお酒が楽しめる計算になりますね。

さらになんと、チケットの半券で入浴もできる!これはお得です!

 

当日は佐賀駅バスセンターから、30分〜1時間に1本のペースで周遊バスが運行していました。

※ただ時間帯によっては人が集中して乗車待ちもあったようです。

 

お酒一覧。人気の鍋島から、限定流通の瀧まで、県内各地のお酒がずらり。

生酒や大吟醸もあるのが嬉しいですね!

もっと詳細を知りたい方は、この記事あたりが詳しいです。(http://www.tsunasaga.jp/fuji/2017/02/post-102.html)

では、前置きはこの辺にして、早速回っていきます!

 

 

旅人宿 東京家


一軒目に選んだのはこちら、創業元禄元年という、古湯随一の老舗「東京家」さんです。

元禄元年って、江戸時代やろうけどいつごろや!?ということで調べてみたら、1688年らしいです。徳川5代目綱吉の時代。歴史ありすぎる。

老舗旅館らしい愛想のいいご主人の案内で二階にある畳の大広間に通されて、女将さんらしき方にチケットを渡して待つことしばし。

 

こちらのお料理は出し巻き卵の菜の花添えと、牛すじ大根のゆず風味。

ひゃー、さすが旅館!

はんなりした優しくも出汁の風味が効いた味付けです。

特にこの牛すじ大根!意外にしっかりとしたお肉と、ゆずの風味、それにとろとろの大根が見事にマッチ。お出汁がまた美味しくて、飲み干しちゃいました。

お酒は、東一、能古見(共に純米吟醸)と幸姫(辛口純米)から選ぶかたちで、東京家さんは一つあたりの量を他所より少なめにして、2杯選べるようにしているとのこと。

2人で行ってたので、3種ともお願いしました(笑)

東一と能古見は佐賀では定番のお酒ですが、幸姫は初めて。名前とは裏腹に(?)けっこうな辛口でした!

ちなみに以前、鹿島の幸姫酒蔵でお酒ソフトクリームは食べたことがあって、そちらも美味しかったですよ!

 

 

大和屋


二軒目!大和屋さん。

薔薇風呂や酒樽風呂なども楽しめるそうで、老舗揃いの(もちろんこちらもですが)古湯温泉にあって、色々とモダンな試みがなされているお宿のようです。

やーこちら大和屋さん、今回のイベントの中でも特に大盛況で。

施設内の落ち着いたカフェでしばし待つことに。

空調は暖炉!

普段はここでコーヒー飲んだりカレーセットなども楽しめるようです。

 

こちらのメイン料理はなんと、みつせ鶏の八方鍋。

その場で火入れされるので、お肉に火が通るまでしばし待ちます。

 

その間にもう一つの料理とお酒をいただきつつ。数の子の酒粕和えです!豪華!

濃厚な酒粕の風味に数の子のプチプチした食感が面白い一品です。

お酒も豪華で、佐賀〜福岡の一部の飲食店にしか卸されていないらしい「瀧」の特別純米と、「天山 大吟醸 出羽蝶々」をいただきました。

瀧はきっと酒好きな人にはたまらんだろうなぁという感じの、いい意味で水のようにするする飲めるお酒で、天山 出羽蝶々の方は、大吟醸だけあってフルーティで大変美味しかったです。陶器の器もいいですね。

あ、みつせ鶏のお鍋はいうまでもなく最高でした!

特に汁が、鶏の旨味出まくりで最高に美味しかったです。またもや飲み干しました。この汁で酒が飲めちゃう。

 

 

扇屋


3件目は扇屋さん。

こちらも画家の青木繁や歌人の斎藤茂吉が滞在したという明治創業の老舗だそうです。

 

お料理その1、赤鶏のカルパッチョ。

噛み応えがあってお酒に合います!

 

お料理その2、ヤマメの南蛮漬け。

ヤマメは初めて食べたかもしれません、意外とでかい!

そこに敷かれたオレンジの香りがほんのりと香って上品でいいですね。

 

お酒は、「鍋島 純米吟醸」と、「光武 純米吟醸 直汲み生」をいただきました。いいラインナップ。

鍋島については語ることはないです。ザ・フルーティー。やっぱり君が好き。

そして初めて飲んだ光武ですが、美味いです!多分生酒だからだと思いますが、どことなくフレッシュな感じ。あと酵母が生きてるのか、ビールでいうところのヴァイツェンのような、ちょっと下に残る粉っぽいような後味があります。それもまたよし。

 

 

山あかり


最後はこちら、全室離れのお宿「山あかり」さん。

 

真海老とイワシ?の南蛮漬けに、砂ズリときゅうりの酢の物、それにお魚の揚げ南蛮漬けです。

 

もうひとつのパターン。やわらかい刺身こんにゃくの生姜じょうゆ和え。

見た目や食器が目にも華やかですねぇ。味ももちろん美味しかったです。

特に砂ずりの酢の物が気に入りました。砂ずり、焼き鳥屋でもどちらかというと頼まない部類の部位ですが、これは臭みゼロ、こりこりとした食感に、普通の酢の物よりも甘さを抑えたさっぱりとした味付けでお酒に合う!リセット感あります。

お酒は宗正の純米吟醸と、基峰鶴の純米吟醸生酒を。

宗正は旨味系で、個人的には能古見に近い味わいだと思いました。

そして基峰鶴生酒、これは美味い!パンフレット通りですが、まず華やかな香りがあり、舌先に感じるチリチリ感があり、だけど辛口というわけでなく後味もすっきり。これ気に入りました。今回初めて飲んだ中で、ベストオブお酒。

それにしても生酒ってこんなに美味いしいんですね〜。

 

 

おまけ


はしご酒は以上です!

 

おまけで、今回のはしご酒イベントを盛り上げる同時開催イベントの話をちょこっと。

ウルトラマンオーブという最近のウルトラマン作品で、主人公のライバル役をやっていた青柳尊哉さんという俳優さんのトークライブが開催されていました。

佐賀出身だそうで、巨大ごぼ天で有名な「肥前うどん 翔」の壁に、「うちで昔バイトしてた子です!応援よろしく!」っていう感じの写真がいっぱい貼ってあったり、タウン情報フリーペーパーの表紙とかでちょいちょい見かける方。

偶然一人の時にすれ違って固まってたら会釈してくれました!いい人や。そのあと見かけた時のファンサービスもすごかった。

 

あと佐賀名物・バルーンの係留体験もやってました。

こちらもはしご酒のチケット1枚で乗れる……はずだったのですが、この日は風が強かったため中止。(あとから聞いた話だと、カゴに乗ってバーナーふかすとこまでの体験ができたそうです。)

 

 

いやはや、それにしても楽しめました!

今まで参加したはしご酒イベント、グルメイベントの中でも一番良かったかも。ガヤガヤした飲屋街ではなく、風情がある温泉街で、しかも普段入る機会がすくない旅館を舞台に、上品な料理とお酒が楽しめるのは素晴らしい。

旅館のお料理なので基本的に優しい味付けですし、ヘルシーなメニューで罪悪感なし。しかもかなりリーズナブル。

諸事情で温泉に入れなかったことが心残りではありますが、ちょっとこれは近いうちに普通に泊まりに来たいなぁと思わせられる雰囲気でした。

また次回の開催が楽しみです!

 

ごちそうさまでした。